公開終了直前だー! と、ちょいと焦って、でも、レディースディで料金お安い水曜日を狙って、映画『The Artist』を観て来た。
本年の、第八十四回アカデミー賞の、作品賞その他、計五部門を受賞した作品。
別所にも書いたことだけれど、この映画は、現代でなければ撮れなかった、現代版のモノクロ・サイレント映画であり、サイレントからトーキーへと移り変わって行った、映画が最大の娯楽だった、古き良き時代のハリウッドへのラブレターみたいな映画だ、ってのがワタクシの感想。
第一次世界大戦は終わり、けれど不穏で、世界恐慌や、第二次世界大戦が直ぐそこに迫って来ていた激動の時代、ハリウッドも、映画そのものも、或る意味では変わっていくしかなかった、それでも古き良き時代と言える、懐かしきあの頃への恋文。
銀幕、という言葉が似合う映画。
……銀幕って言葉も、使われなくなって久しいね。
ああ、そうそう。
この映画、恐らく、劇場で観ないと意味がない。
漫画には漫画にしか出来ないことが、小説には小説にしか出来ないことが、歴然とあるように、映画にも、映画にしか出来ないことがあって、『The Artist』は、映画にしか出来ないことがあるんだよ、ってのを、或る意味では誇らし気にやってのけた作品、とも思ったかな。
……でも、フランス映画なんだよね、これ。
何で、アメリカさんに、この手の映画が撮れないかね。そこが不思議だ。
故・淀川長治さんが、姪御さん(だったと思ったけど、違ったら申し訳ない)に遺された最期の言葉は、「もっと映画を観なさい」だった、という逸話を、何処だったかで読んだ覚えがある。
素晴らしい映画を鑑賞することは、人生の貴重な数時間を費やして余り有ると、僭越ながらワタクシも思う。
映画を愛する人達が創った、映画にしか出来ないことやモノがある、愛すべき映画達を、ワタクシは、もっと沢山観たいです。
そりゃそうと。
この映画、出演してるワンコが凄い。
凄いよ、ワンコ。ホント、ブラボーなのよ、ワンコの演技が。
隙間を縫うように
4:21
ラベル: 映画のこと
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