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死番虫

七月から八月に掛けての怒濤な時期が、一段落した。
漸く、のんびりモードに突入出来る。

それにしても、この数日は暑かった。
リアルに、「お家(←実家)帰るーーー!」と涙目で叫んだくらい暑かった。
有り得ない、あの暑さ。
先日の土曜日、用事があって叔母上に電話掛けたら、やはり叔母上も、暑いー……、と茹だっていたけれど。
流石に暑くて夜眠れないから、物置から出してきたわ、扇風機、とか言われて、 内心、殺意が湧いた。
……憎い。故郷の涼しさが憎い。くそぅ……。

処で。
連日、恐ろしいとしか言えないレベルの猛暑日が続いている所為なんだろう、家にも死番虫が出た。
ヘタレな箱入り娘なのに、一丁前に虫ハンターと化そうとする猫様が、キラン! と目を輝かせて何かを追い始めたので、何だろう、と見てみたら、黒ごまみたいな小さな虫が這っていて、ご家庭の天敵、頭文字Gな害虫ではないしな……、と調べてみたら、死番虫、という奴だった。
人間様には害は及ぼさない、動きも鈍臭い虫だけれども、煙草、漢方薬、本、畳、い草、コーヒー豆、茶葉、乾物等々(要するに、乾燥している植物系統)を好物にしている虫だそうで、昔から、薬屋泣かせの虫、と言われているとか何とか。
何処ぞが死番虫に関する調査をしてみたら、調査対象にした約四千家屋全てに死番虫が潜伏していたという結果が出たそうで。
死番虫が潜んでいない家はない、と言えるんだそうな。
清潔にしてるとかしてないとか、そういう次元を凌駕する虫らしい。
んで以て、死番虫の幼虫は、ビニール袋程度なら簡単に食い破るそうで、密閉容器に入っていない乾物は、格好の餌食、ってな記事も見掛けたので、「見た所、死番虫は巣食ってないっぽいけど、何処に潜んでるか判らないし、秘かに、発生源@奴等の巣になってたら嫌だし……」と、勿体無いな……、とは思いつつも、ビニール袋に詰められたまま数ヶ月単位で保管してたハーブ等々を処分して、効くかどうかは判らなかったけど、い草に対ダニ用の除菌洗剤を大量に吹き掛けて掃除しまくってみたら、初日は十匹近く見掛けた彼奴らを、今日は一匹見掛けただけで済んで、その一匹も既に息絶えていたので、何とかなったと思いたい。
幾ら、人間に害を及ぼさなくとも、その手の虫が家の中這ってる、というのは、一寸ねえ。生理的にねぇ……?
 

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