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古代エジプト展と報道写真展

コンクリートジャングルな都心の暑さは異常。
異常通り越して、狂気の沙汰かも知れない。
──と思いつつ、このままフラフラしてたらギブアップの憂き目かも、とも思いつつ。
美術館ハシゴしてきた。
一つ目は、九月の何日だったかまで、六本木ヒルズ内の森美術館でやってる、『大英博物館 古代エジプト展』。
二つ目は、今週末まで、恵比寿ガーデンプレイス内の東京都写真美術館でやってる、『報道写真展2012』。

古代エジプト展に行ったのは、Book of The Dead──死者の書が公開になってたから。
これは見て来なければ! と勇んで行ってきた。
……いいなあ、死者の書。
──今回日本にやってきたのは、グリーンフィールド・パピルスという、今現在発見されている中では、世界最長の死者の書なんだとか。
…………こういう言い方しちゃうと身も蓋もないし、古代エジプトの人々や古代エジプトの神さんに叱られそうだけども、死者の書って、要は「あの世のガイドブック」じゃない?
「所謂『良い冥界』に行く為に受けなきゃならない、神さん達が裁判官の裁判を無事やり過ごす為には、こうするといいです、こんなん持ってくといいです、後はここに書かれた呪文に頼れ」って奴じゃない?
んで、「そこクリアした先はこんなんなってて、こんな生活待ってる筈だから、まあ、頑張れ」ってなノリの。
そんなんを、三十七メートル分だったか、延々綴って棺の中に突っ込んどくって、物凄く乱暴な言い方だけど、人間って、今も昔も生き汚い、って証明でもある訳で。
そういう、人間の生き汚さ全開な証拠品を、夏休みだからと、小さなお子さん伴って見学に訪れて、丁寧に解説していた保護者さん達を見掛ける度、もう少しだけ、別方向に崇高な物を見学した方が、お子さんの情操教育的には良いのでは、と思ってしまったワタクシは、激しく捻くれているのだろうか。
……捻くれてるな、確実に。
ま、良い物見学出来た、とも思うけど。
尚、大英博物館、これ、エジプトに返してあげたら? と心密かに思ったのは内緒。

そりゃそうと。
併設されてたショップにも行ってみたら、ロゼッタストーンなマウスパッドが売ってて、「あ、欲しいかも!」って手に取ってみたら、マウスパッドなのに、二千五百円、という中々素敵なお値段が付いていたので、静かにそっと、棚に戻してみた。
マウスパッドが二千五百円って、一寸、ぼったくりだと思うの。

二つ目の、報道写真展2012も、中々良かった。
記憶に間違いがなければ、もう何年も前にその年版の報道写真展を観に行った憶えがあるのだけれど、記憶違いだったらどうしよう。
──2012年版の報道写真展ということは、展示されているのは2011年に撮られた報道写真その他、ということで、大雑把に言っちゃっていいなら、三分の一が「アラブの春」絡みで、三分の一が東日本大震災関係の写真で、残り三分の一が、その他、な感じだったかな。
ああ、そう言えばこの事件があったこと忘れてた! と思い出さされたのもあった。
去年の夏、丁度一年前頃に、ノルウェーであった連続テロ事件とかね。
先年は、一月から二月に掛けて頃は、アラブの春関係の報道ばかりが続いていて、その最中(と言うと語弊あるのかな)、東日本大震災が起こったので、その二件に関しては記憶鮮明だけれども、その他は、やはり結構失念してた。
出典──正しくは、発表された場所、というべき?──が、ナショナル・ジオグラフィック誌な写真が結構あって、その辺は、何と言うか、安定と言うか鉄板と言うか。
あれで、非営利団体ってのが凄いよねえ、ナショナル・ジオグラフィック。
────尚、個人的に印象深かった一枚は、南米はボリビア(だったと思った)で撮られた奴。
一寸疲れた顔した一人の男性作業員が、倉庫を埋め尽くすコカインの葉っぱに埋もれている写真。
何か一寸重かったなー、あの写真。

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