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携帯電話

先日の外出時、うっかり、携帯電話を鞄に入れ忘れた。
気付いたのは、目的地へ向かう為の電車の中。
電車の時刻表を確かめようと思って鞄の中漁って、あ、携帯忘れた……、と。
──私は、待ち合わせに遅れそうだから遅刻の連絡をしなきゃ、とか、終電逃しそうだから時刻表調べなきゃ、とかいう事態に直面しない限り、携帯がなくとも余り不便は感じない。
電車の中でニュース見たりして時間潰すことが出来ないな、と思う程度で。
だから、取り立てて困りはしなかったのだけれど、その日は、たまたま、予定よりも遥かに帰宅が遅くなってしまったので、一応、家に電話を入れようかな、と新宿駅のホームで思い立った。
家人がどうの、とかいう訳ではなく、出掛けに、そんなに遅くならない内に帰って来るからね、と猫と約束していたから、お猫様が暴れていないか確かめたかった。
そんなこと、と笑う方もおられるだろうけれど、家のお猫は、その手の人語を解していると私は固く信じているので。
……と、まあ、そういう訳で、電話をしようと思い立って、昔に比べれば遥かに数は少なくなったけれど、駅等々には絶対存在している公衆電話目掛けて突撃し、お財布から十円玉を数枚引き摺り出して、お猫の無事を確かめるべく、家に電話をしたのだけれど。

その際に、ふと、思った。
携帯電話って、確かに激しく便利だけれど。
上に書いたように、遅刻するかもしれない、御免! と待ち合わせ相手に断りを入れたり、店を調べたり地図を調べたり、緊急の連絡を入れたり受けたりするには、とっても重宝するけれど。
どれだけの人が、本当の意味で、携帯電話という物を必要としてるんだろうなあ、と。


緊急連絡のやり取り必須なお仕事等々をされている方には、それこそ必須なアイテムだろうけど、多分、少なくとも私には、本当の意味では携帯電話って必要ないんだろうな。
本当に久し振りに公衆電話を使いながら、「昔はこれが当たり前だったんだよなあ。これはこれで、悪くないよなあ」とか思ったくらいだものね。
ま、だからって、絶対に持たずにいられるかと言われると、今更携帯と決別するのは無理かな、とも感じるのだけれども。
一度、「文明」に慣れちゃうとねー(笑)。

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