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サイダー

今亡きワタクシのじー様は、ワタクシが子供の頃、風邪を引くと、必ず、近所の駄菓子屋からサイダーを買って来てくれた。
何故、判で押したようにサイダーだったのだろう、との疑問は未だに尽きないが、今にして思えば、大正の生まれだったじー様にしてみれば、それこそ、風邪を引いたとか、そういう『特別』な時に飲む物──正しくは飲める物が、サイダーだったのかも知れない。
実の処、ワタクシは炭酸飲料が苦手で、外国産ビール以外の炭酸を自ら求めることは先ずないし、コカ・コーラ等々に至っては、きっぱりはっきり嫌いだ。
子供の時から、この辺の好みは変わらない。
でも、じー様がわざわざ買って来てくれるから、風邪の時のサイダーだけは飲んだ。

と、いう訳で。
日曜から月曜に掛けて、久し振りに熱出して寝込んだので、月曜、サイダーを買って来て貰って飲んだ。
500ml入りのペットボトル一本だけだけど、未だ飲み切れなくて、現在も、ちびちび飲んでいる。
一晩が経ってしまったから、少々気が抜けてしまったけれども、とても懐かしい味がする。

風邪の時の三ツ矢サイダーと、夏休み時期の瓶入りカルピスは、大人になっても『子供の味』。

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