首都圏に住まう限り、夏場よりも冬場の方が、着物を着るには向きだろう。
浴衣を、というなら兎も角、東京の夏の灼熱の暑さの中、着物姿でいるのは、一寸根性が必要なので。
まあ、夏でも着るけれども、やはり、冬場の方が、着物箪笥に手が伸びる回数は多い。
でも、この数年、袷の着物の時期を迎え、箪笥から着物を引き摺り出す度、着物と帯のコーディネートに、泣きみそになるくらい悩んでしまう。
今日日は、昔程は着物を纏う際のお約束に従わなくても良いような風潮があるっぽいから、その分楽なのだろうけど、やはり、どうしたって破ってはならないお約束はあり、そのお約束を違えないように、でも、色合わせや格式その他に添うように、着物と帯を合わせるのは、私には未だ未だ難しい。
その手の本を買い込んで、着物雑誌とかも参考にして、挙げ句、実家のばー様や叔母上にヘルプの電話を掛けてみても、恥ずかしながら、勉強不足に祟られて、着回しは限られたものになってしまう。
餅は餅屋で、呉服屋さんに訊くのが一番手っ取り早いのだろうけれども、迂闊にそんなことを尋ねようものなら、大抵、「だったら、ここで新調を!」などと言われるのがオチだし、信頼出来る呉服屋さんの新規開拓、というのも、早々簡単には出来ないので、悩ましい事この上ない。
という訳で、先日来、ずーっと、依頼者の自宅に赴いて、着物のコーディネートを教えて下さる先生やお教室を探しているのだけれど、見付からない。
隣県で、一つ、そういうお教室を見付けたけれど、隣県じゃな……。来て貰えないだろうしな……。
着物のコーディネート講座みたいなのを開いている着付け教室はあったけれど、正直、そういうのって、余り実戦向きじゃないと思えて仕方ないので、通う気になれない。
それなりでしかないだろうけど、着付けは既に出来るし、自分が持ち合わせている着物達と帯達を、どうやって合わせればいいのかって課題は、自宅にて、箪笥の中身を引っくり返しつつやらないと、直ちには解決しない気がするから。
箪笥の中身を全て担いで、お教室に通うなんてことは出来ないもの。
……あー、近場で、格式込みのコーディネート関係をフォローしてくれる、出稽古OKな着付けの先生、いらっしゃらないかな……。
隙間を縫うように
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