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チャイナドレスのスリットから

木曜、所用があって出掛けた先は、海っぺりの街──もとい横浜。
なので、どうせ横浜に行くなら、中華街のお茶屋に行って茶器を見ようと定め、実行した。
──横浜中華街には、場所柄、観光客にチャイナドレスをレンタルしてる店が少なからずある。
「旅の思い出にどうぞ」ってな、観光地によくあるアレ。
だから、チャイナドレスを着て街の中歩いてる人達もよく見掛ける。
……んだけども。
流石に、十代後半〜二十代前半と思われる兄さん達が、赤だの青だのピンクだののチャイナドレスを着込み、ふらふらと通りを歩いている姿は、滅多に見掛けない。
見掛けない……が、木曜、そんな兄さん達を見掛けた。
…………あれは、観光にやってきた若者達が興じた、罰ゲームか何かだったんだろうか。
さもなきゃ、悪ふざけとか。
脛毛バリバリの素足を晒して、チャイナドレス着てたから、多分、罰ゲーム……だと思いたい。
思いたいけど、違ったらどうしよう…………。
いや、別に、そういう趣味が悪いと言っているのではなく。
同性愛に生きてるのだとしても、女装趣味に生きてるのだとしても、それが当人的に譲れないことであるなら、いいんじゃないの? と思うけど。
思うけど……。
素足を晒して女装するなら、せめて、脛毛は剃って欲しかった!(渾身の主張)
……だって、脛毛よ? 歩を進める度にひらりと揺れる、チャイナドレスのスリットからチラ見える、紛うことなき男の脛毛よ?
そこは、剃ろうよ! どうせなら、気合入れようよ!(再び渾身の主張)
綺麗な衣装を纏うなら、その辺も綺麗な方がいいじゃない。
私の主張は、間違ってないと思う。

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